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日本ジャーナル出版 「週刊実話」に掲載されました
(2020年10月15日)
『効果テキメン 名医・博士の健康術』というコーナーの今週のテーマは梅干しパワー。「梅干し博士」としてテレビなどでも活躍する宇都宮洋才先生が、梅の効能とお勧めの食べ方を紹介しました。
- 現代人にとって見逃せないのが、生活習慣病に対する効果。梅干しは、高血圧や動脈硬化を招くとされている「アンジオテンシンⅡ」というホルモンの働きを8~9割抑制することがわかっています。また、血液がサラサラになり、脳梗塞や心筋梗塞の予防、肩こりや冷え性の改善も期待できます。
- 梅には「オレアノール酸」というポリフェノール成分が含まれています。これが血糖を上昇させるα-グルコシターゼの働きを阻害することが明らかになっています。
- 梅干しには脂肪燃焼作用がある梅バニリンという機能性成分が含まれており、肥満の予防・改善につながります。肥満を解消することで、高血圧や糖尿病の予防にも役立ちます。梅バニリンは梅干しを焼くと増えるので、風味が増す程度に軽く焼いて食べるのがお勧めです。
- 培養細胞を用いた実験では、梅の成分を加えると骨を作る細胞の増殖が20%促進されたという結果も出ています。骨粗しょう症の予防にもなります。
- 梅干しに豊富に含まれるクエン酸には、疲労を抑制する効果もあります。
- 病気などで塩分が摂れない場合は、梅干しの代わりに「酢漬け梅(梅の甘酢漬け)」をお勧めします。
- 梅干しは二日酔いの予防や改善にも役立ちます。焼酎などの強いお酒に入れて飲むのもお勧めです。
- 梅干しにはウイルスや細菌の増殖を抑制する効果もあります。梅酢を水で10倍くらいに薄めて、1日2~3回うがいすることをお勧めします。冬はもっと頻繁に。
- 梅干しと同じく抗酸化作用など多くの機能性成分が含まれている緑茶に梅干しを入れて飲む「梅干し緑茶」もお勧めです。
- 梅とは違った側面から動脈硬化抑制に働きかけるご飯と一緒に摂ると、より強い働きを期待できます。
(日本ジャーナル出版:2020年10月15日発売)