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紀伊民報に紀州梅効能研究会の研究に関する記事が掲載されました
(2013年2月15日)
梅の骨粗鬆症予防効果を検証 田辺うめ振興協
(紀伊民報掲載記事より)
和歌山県田辺市とJA紀南でつくる「紀州田辺うめ振興協議会」は18日から、県立医大らの研究グループに委託して特産の梅の骨粗鬆症(こつそしょうしょう)への予防効果を検証するための調査を始める。
梅の機能性をPRしようと、同協議会は2010年度から県立医大の宇都宮洋才准教授らに研究を委託している。宇都宮准教授らの研究グループは11年、培養細胞による実験によって、梅抽出物が骨の形成を担う骨芽細胞の分化と増殖を促進することを確認したと論文に発表した。
今回の調査では、JA紀南の女性会や梅部会、生産販売委員会の協力を得て、実際に梅が生活習慣病である骨粗鬆症の予防にどれだけ効果があるかを検証することを目的にしている。
1次調査と2次調査に分ける。1次調査は、18日から3月5日にかけて、田辺市内や上富田町内のJA支所など5会場で健康教室と合わせて行う。計300人を対象にする予定で、食生活や生活習慣を問うアンケート、骨密度測定、握力や片足立ち、前屈など運動機能性測定を行う。
そのデータを分析し、例えば梅をよく食べて骨密度が高い人など特徴的な人約100人を選び出し、2次調査をする。2次調査は4月以降の予定で、精密検査として、田辺市内の病院で骨密度を調べたり、分析のための採血をしたりし、その後、追跡調査をしていく。
田辺市梅振興室は「今回の調査で、梅が骨粗鬆症予防に効果があると証明されればうれしい。結果を有効に消費拡大やPRに活用することができれば」と期待している。
(2013年2月15日 紀伊民報掲載)