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日本農業新聞に宇都宮先生と研究グループの記事が掲載されました
(2011年2月19日)
玄米に動脈硬化防ぐ成分
米ぬかに動脈硬化を予防する働きがあることを、和歌山県立医科大学などの研究グループが明らかにした。米ぬかに含まれる成分が、動脈硬化につながる血管平滑筋細胞の肥大を抑制する。英国で科学雑誌を出版するネイチャーパブリッシンググループが17日(英国時間)、同社の研究者向け『アメリカ高血圧学会誌』のインターネット版に公開した。
人間は塩分を過剰に摂取すると、ホルモンの一種のアンジオテンシンⅡが動脈硬化を助長する信号を出す。研究グループは和歌山県の重要品目、梅の健康に関する効能を解明してきた。今回の研究では梅と一緒に食べることが多い米の機能性も明らかにし、消費が低迷し苦境にある梅産地を盛り上げる狙いがある。
同大学の宇都宮洋才准教授は「梅にも動脈硬化を予防する効果があるが、米ぬかとは作用の仕方が違う。梅と玄米を一緒に食べると相乗効果が期待できる」と話す。
(2011年2月19日 日本農業新聞掲載)